セツゾク

Hayato Shimada Portfolio & Blog

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📘 スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

ベストセラー読んでみた

衝動買いです。Amazonベストセラーでは1位になっており、今一番売れている本なんじゃないかな。

言葉だけで簡潔な表紙ですが、インパクトあるよね。思い当たる節がめちゃくちゃあるよね。

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フィラーをなくそう

フィラー=「えーっと」「あー」「あのー」

フィラーとは学術用語的で、スピーチのセンテンス間に入ってしまう不要な語を指しています。

こんなフィラーもある

<やはり><いわゆる><つまり><ある意味><ちょっと><というか>

言ったことある~。

文脈的に意味が無いのに言っちゃうんだよなあ。えーっとだけではないこういうフィラーも耳に残るよなあ。

この本を見たときにめちゃくちゃ思い当たる節がある。と思って、自分がこれまでしてきたスピーチがフラッシュバックしてしまい、Amazonでポチってしまいました。

個人的スピーチの失敗

スピーチの失敗は数えきれないほどあります。

さらに言えば失敗しているスピーチの全てで「えーっと」って言っている記憶がある。

大抵原稿を覚えていなかったり、話す内容がまとまっていないときに失敗している。

つまり考えながらしゃべっている時点でそのスピーチは失敗になってしまう=フィラーが出てしまうのでしょう。

フィラーのデメリット

自分がスピーチしてきた記憶だけでなく、人のスピーチも思い返してみると、これまで聞いたほとんどのスピーチがフィラーだらけだったことに驚かされます。

聴衆としてどんな気持ちだったのかな、と思い返してみると結構不快。というかスピーチの内容より、その人のフィラーが思い出される不思議。

フィラーって聴衆の記憶に強く残るほど、スピーチとして重要な要素なんだなと思いましたが、本の内容でも筆者はフィラーのデメリットを多く挙げていました。

話が長くなり、文章が複雑化する

長文はわかりづらく、短文はわかりにくい。

「比例します」「えー、まっ、比例していくと、あのー、ということです。」

これは確かに。何言うてんねんってなるよね。

わかりづらいだけでなく、心の揺れを聴衆が感じてしまい、ストレスにつながるとも述べています。

心が定まっていないと思われる

自分が次に何をしゃべるかがきまっていないと<えー>とか<あのー>といったフィラーが出てしまうらしい。

そうした内面は聞いてる人に確実に伝わる。ので、フィラーはよくない。そのとおりだなあ。

自信がないと思われてしまう

プレゼンの場でフィラーを連発してしまうと、「頼りない人」「自分の意見に自信がない人」と思われてしまう。

プレゼンの時自分は資料を作り込む方ですが、原稿を書かないので話したい内容とプレゼン資料が合致しない瞬間があるんですよね。

資料を読めば伝わるようにパワポを書いてしまうと、言葉の流れとかみ合わない時が多いです。

文章と違ってスピーチは感情が乗るから、話すための原稿を書くようにしたいと思いましたよ。

心。思考。声。

筆者が言うには「心」「思考」「声」を動力源としたスピーチにおいて、いずれかが不具合を起こした状態でフィラーが発生してしまう。とのことでした。

心=思考ではない

特に重要なのは心と思考を区別することだとも述べています。

心領域で感じたことが思考領域を通り過ぎてしまうと、人の心を無為に傷つける悪口のような「舌禍」を招いてしまう等、思考せずに感情を言葉にしてしまう危険性について触れられていました。

フィラーが出ない状態

心:平常心・自信がある・自己肯定感が高い

思考:話す内容が決まっている・自分の言葉で話せる(無理な敬語を使っていない)

声:短く簡潔で歯状態い・大きな声が出せる・活舌がいい

フィラーが出る状態

心:緊張・自信がない・カッコつけ

思考:話す内容が決まってない・長い原稿を暗記

声:小さい・活舌が悪い・1センテンスが長い

嫁はフィラーが無い

うちの嫁はコンテスト受賞経験があるほどの敏腕接客員ですが、話しているときに殆どフィラーを言いません。

心技体が一致しているというか、言葉で飯を食っているだけのことはある。

何を言うにしてもいちいち説得力があるんですよ。論理が破綻してたとしても、わかったと言ってしまう感じというか。否定できないんですよね。

彼女は上記に挙げた筆者のフィラーが出る・出ない状況になっていないんだろうと腑に落ちた感じがします。

具体的な解決策

この本はフィラーの具体例がちょいちょい差し込まれていて、じゃあどうすればええねんっていう解決策がなかなか出てこないんです。

なので、読み飛ばしつつ自分にとって必要なところを抜粋してみました。

心より思考を優先させる

心より思考を優先させることで、感情が出なくなる。つまりフィラーも出なくなるという理屈。

思考を優先させるには、思考の省力化が必要。

センテンスを区切って、一つの文章を短くするとあれこれ考えずに、次々言葉が出てくるとのことでした。

あえて<間>を取り入れる

スピーチにおいて間が空くことは悪に感じますが、それよりもフィラーが出ることが悪だと筆者は述べています。

センテンスを区切ったとき、次に言葉が浮かんでこない場合。その間を恐れずに、聴衆の反応を楽しんだりといった心の余裕として切り替えた方がポジティブに捉えられるといっています。

アナウンサーは発生を徹底的に鍛えられる

アナウンサーはフィラーが無いですよね。そのアナウンサーが作られるアカデミーでは、は最初の1年間発生練習のみをやるそうです。

それを土台として、話す技術を構築している。つまり、声に重きを置いています。

心・思考・声を心・技・体に置き換えるならば、声=体。

大きい声ではっきりとしゃべるだけで、聞き手の印象はがらりと変わります。

アナウンサーは心と思考が一致したときにだけ声を出す

一般人は「心」と「思考」が安定しないまま「声」にしてしまうので、フィラーが出てしまいます。

しかし、アナウンサーは「心」と「思考」が安定しない限り声を出さないようにトレーニングを通じて頭にセットアップされているそうです。

アナウンサーと同じ意識で話すために、「ちゃんとした単語」をまず出そうという「思考」を働かせる。

これをすることで「文字にしたときに意味が成立する」言葉になり、フィラーが出なくなるという理屈みたいですね。

まとめ

思った以上に精神論的な内容が多かったですが、話すことに対する意識改革ができる本棚とは思いました。

気になる人は買ってみてもよいと思います。

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