※サムネイル画像はChatGPTで生成されています
ウミガメのスープ
最近SNS界隈で話題になっている「ウミガメのスープ」、所謂水平思考クイズについて。
理不尽な問題に対して回答者がブチギレるのが定番の流れですが、エンジニアにとってはこれこそ問題解決では?とブチギレている回答者にブチギレそうになっていました。
そんなことを考えている時に、ウミガメのスープ問題がコンピュータデバッグに通ずるのでは?という問題定義をしているYouTubeが非常に面白かったので私なりの解釈を加えて共有してみたいと思います。
水平思考クイズって何?
※前提知識
水平思考クイズは非論理的?
水平思考クイズが理不尽に感じられるのは、問題文から直接的に答えを導きだせないようになっていて、通常のクイズとは異なる論理性が必要になるからだと思います。
通常のクイズとは異なる、「問題作成者の立場になって思考する論理性」が必要な特殊な形態のクイズであるということが念頭にあれば、SNSで見たブチギレショート動画のようなオチにはならないというか。
寧ろ現実世界はこういった理不尽な問題の方がありふれていて、断片的な情報を元に問題解決する力の方が本質的なんじゃないでしょうか?
デバッグとの共通性
ゆるコンピュータ化学ラジオの技術ウミガメのスープ回で、デバッグとの関連性について問題定義されていました。
現実世界で起こる不可解な現象(コンピュータのバグ等)を解決する際、一見つながりの無い現象から、問題の根本を探さなくてはならない場合が殆どです。
不可解な現象が問題文、問題の根本が答えにあたるというわけですね。
仕事をしていてぶつかる複雑な問題の殆どは、表面的に表れる情報は断片的かつ間接的であり、それらを組み合わせて答えを導き出す必要があります。
と言うかそういった理不尽な状況でしか、「問題」は発生し得ないとすら言えるかもしれません。
水平思考クイズと問題解決
不可解な現象を解決するためには、何故この現象が発生しているか、自分なりに仮説を立てることが重要です。
ここで重要なのは仮説はいくつも立てて良いという点です。
普通のクイズや学校のテストのような問題であれば、回答した時点で、その解答が間違っていれば即・お手付きになってしまいますが、ウミガメのスープでは答えが間違っていても最終的に答えにたどり着けば正解となります。
つまりウミガメのスープは、複数の仮説を立てて、仮設の検証のために質問を行うといったトライ&エラーが許されるクイズだということです。
現実世界で発生している問題についても同様なんじゃないかと思っています。
最終的に問題を解決するためには、仮説はいくつもあっても良くて、当てずっぽうでも良いからトライ&エラーの試行回数を増やすことが理にかなっています。
水平思考クイズの理不尽さに腹を立てている人は、こういった問題解決の本質が理解できていないのだと思います。
仮説は仮説であって、正解している必要は全くないですし、クイズは一発で回答しなければならないという前提を捨て去り、失敗前提で試行回数を増やす努力が現実では必要です。
余談
画像生成技術ってすごいよね。