生命の目的
生命の源DNAはあらゆる生物を乗りこなし、どこまでも利己的に増殖し続けている。
植物であれ哺乳類であれ微生物であれDNAを持っているが、あらゆる環境に適応しながら、遺伝情報を変化させつつ、次の世代に情報を伝達していく。
DNAが何のために生まれ、何を目的としているのかはわからないが、私たち人間はその行動規範の全てをDNAに支配されながら地球の資源を食いつぶしつつ、エントロピーを増大させ、宇宙を死に追いやっている。
人間で無くとも全ての生物は増殖の過程で宇宙を冷やし続けているし、地球資源を食い潰し続けている。植物も微生物であっても。
この世には完全な循環など存在せず、太陽や地熱といったエネルギーが無くなれば、あたかも循環しているかのような生命活動は即座に停止するのだ。
人間は特に優秀なエントロピー増大装置だ。
この種の繁栄はこれを操縦するDNAの繁栄を意味している。
DNAはどこまでも利己的に宇宙を死に追いやっている。