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💽 Blazorアプリで既存のPostgreSQLを利用 #5

方針

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今回はDockerを使った開発環境を構築していきます。

次回はモーダルを使った編集方法について記していきます。

環境

  • docker desktop
    • Version 4.34.3(170107)
  • Compose
    • v2.29.2-desktop.2

Macbook Pro M3を使用しています。

docker-composeファイルを作成する

ファイル名をdocker-compose-postgres17.yamlとしています。

version: '3.8'
services:
  postgres:
    image: postgres:17
    container_name: postgres-container
    environment:
      POSTGRES_USER: postgres
      POSTGRES_PASSWORD: ***
      POSTGRES_DB: ***
    ports:
      - "5432:5432"
    volumes:
      - pg_data:/var/lib/postgresql/data
    networks:
      pg_network:
        ipv4_address: ***.***.***.***

  pgadmin:
    image: dpage/pgadmin4
    container_name: pgadmin-container
    environment:
      PGADMIN_DEFAULT_EMAIL: ***
      PGADMIN_DEFAULT_PASSWORD: ***
    ports:
      - "8080:80"
    networks:
      - pg_network

volumes:
  pg_data:

環境に応じた変更箇所

  • POSTGRES_USER
  • POSTGRES_PASSWORD
  • POSTGRES_DB:データベース名
  • PGADMIN_DEFAULT_EMAIL
  • PGADMIN_DEFAULT_PASSWORD

docker composeでコンテナを起動

保存先のディレクトリで下記コマンドを実行します。

docker compose -f docker-compose-postgres17.yaml up -d

docker desktop上で実行状態が確認できます。

下記コマンドで、指定されたネットワーク設定で稼働しているかどうか判別できます。

docker inspect postgres-container | grep IPAddress

pgAdmin4をブラウザ経由で確認してみる

ブラウザ上にlocalhost:8080と入力することで、pgAdmin4を開くことができます。

pgAdminで閲覧するサーバーを設定する

.yamlファイルで設定した下記の情報をもとに、サーバーを追加します。

  • POSTGRES_USER
  • POSTGRES_PASSWORD
  • POSTGRES_DB:データベース名
  • PGADMIN_DEFAULT_EMAIL
  • PGADMIN_DEFAULT_PASSWORD
  • ipv4_address
  • config: - subnet

本番環境のテーブル構造を反映する

※本番環境で.backupファイルを作成しておいてください。

下記コマンドを実行して、backupファイルをdocker仮想環境上の、postgres 17実行ディレクトリに転送します。

docker cp backup_file.backup postgres-container:/backup_file.backup

更にコンテナ上で、pg_restoreコマンドを実行することで、backupファイルを反映できます。

docker exec -it postgres-container pg_restore -U postgres -d kdx_metal -v /backup_file.backup

pgAdmin上でもデータベースが反映されたことが確認できます。

backupファイルの反映自動化

環境をリセットするために、コンテナを解放したい場合があると思いますので、backupファイルの反映を自働化してみたいと思います。

前提として、.yamlファイルと.backupファイルを同一ディレクトリに配置します。

その状態で同じディレクトリにさらに、下記のinit-script.sh ファイルを作成します。

#!/bin/bash
# Wait for PostgreSQL to start
sleep 10

# Restore the backup
PGPASSWORD=$POSTGRES_PASSWORD pg_restore -U $POSTGRES_USER -d $POSTGRES_DB -v /docker-entrypoint-initdb.d/backup_file.backup

下記コマンドを実行し、スクリプトの実行権限を付与します。

chmod +x init-script.sh

dockerコマンドを実行するだけで、同一ディレクトリの.backfileを反映できるようになりました。

docker compose up -d

Blazorアプリの実行を確認する

postgresデータベースはlocalhostの5432ポートで実行されているため、Blazorアプリのappsettings.jsonファイルの接続情報を変更します。

"ConnectionStrings": {
  "DefaultConnection": "Host=localhost;Database=****;Username=postgres;Password=***"
}

本番環境のIPアドレスからHost = localhostに変更します。

Blazorアプリが本番環境と同様のテーブル構造で実行できています。

まとめ

データベース情報を書き換えると、本番環境での動作に影響するため、dockerを利用するメリットは多いですね。

今回は途中からdockerを試していますが、本来であれば最初から開発環境にしておいた方が、色々都合がよさそうですね。